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不幸な恋とアンカリング

人は気づかないうちに色々な事をアンカリングしている。

アンカリングとは特定の感情や反応から引き出されるプロセスのこと。

 

例えば過去に年下の異性と付き合って、こっぴどくフラれてツライ思いをした。

しばらくして、新たな出会いから恋をしたけど、その相手が年下だったから、また同じように、うまくいかないかもしれないと辛かったことを思い出す。こんな感じがアンカリング。

 

先日、友人のおかしなアンカリングの話を聞いた。

友人曰く、今のパートナーとの恋愛が幸せすぎて仕事に身が入らなくて自分が嫌になってきて、その関係も嫌になってきたという。

幸せ過ぎて→いまのパートナーも嫌になる。意味不明だ。

 

その友人は一般的な基準では不幸な恋愛をしていることが多い。気持も振り回されるだろうから、普通の人であれば続かないと思う。

しかし、どういうわけか上手に気持をコントロールをしている。

よくよく話を聞くと、ご本人も一般的にいう不幸な恋愛は好きなんだそうだ。

なぜかと言うと、恋のモヤモヤはやがて、頭の中から消したいと何かに打ち込み、その結果何らかの成果を手に入れる。

これを何度か繰り返していくうちにさらに強化されていくので、不幸な恋愛は言わば、フロー状態や仕事への納得感、満足感などとアンカリングされているのではないかという分析だった。

時々Happyな恋愛もしているときがあるけれど、そのときはたいていボケていてなにもする気にならないそうだ。

通常はプライベートがうまく行っていて、仕事にもやる気が高まるという人のほうが多いと思う。

女性は特に気になることがあると集中できなかったりするし。

 

そんな人いるんだなぁと言う感じだが、基本的な性格傾向がポジティブな方なので、その人なりに苦しんだ結果なのかもしれない。

だから一般的には不幸と言われる恋愛でも、本人は結果として感謝するのが多いらしい。

恋愛でツライ思いをしてる→仕事に打ち込める

アンカリングだけでなく、条件反射(パブロフの犬)化するようになっていた場合、不幸な恋愛が結果的にポジティブ状況を作りだしていたなんて、ちょっと笑えるけれど、実は私もけっこうそれは理解できる。

私も幸せボケするほうなので、めっちゃ共感。

不幸な恋愛もポジティブにできたのだから「幸せな恋愛→幸せボケ→成果が出ない」というのを不幸な恋愛と同じように「幸せな恋愛→やる気が出る」ってアンカリングをしなおした方が良いのでは?と自戒を込めて言ってみた。

不幸な恋とアンカリング

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