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「倹約を旨とする」

 

私の父は私が四才になる前に他界していた。母も年子の姉と私を連れて再婚したけれど、私が成人するまでも、色々あった。
自分で働けるようになってからは、お金の苦労はぜったいにしたくなくて、誰にも負けないくらい働いたと思う。でも二十代のときは、仕事を三つも掛け持ちをしても、実家への仕送りや弟の学費、母の病気、自分の生活でいくら働いても足りなかったけれど、きっちり貯金もして、数百万。
その貯金でもって、もう「入院をしたくない」といった母を最後半年間、在宅完全看護で看取った。

細かい倹約は苦手で、仕事もどんぶり勘定だけれど、稼ぐ力と生き抜く力は本当に身についたと思う。

色んなことをやってきたけれど、稼いでいくことに効果があったのは、自分の本業に関連していることから、強化したり新しい技術を身につけるのが、役だった。

例えば私は、印刷会社の内勤からスタートして、営業になって、ディレクター、カメラ、コピー、ブランディングとそれぞれが単体でも食える仕事と組み合わせたから、それぞれがより利益を生むようになった。

その他に様々な勉強をやったけれど、それらは直接的に利益は生み出さない。

とうぜん、芸術を学ぶ大学やビジネススクールに行ったことは、知識技術としては役立っている。でも利益を生むための効率を考えるのであれば、自分の本業により近い職種を身につけると、立ち上がりは早く、結果的に余分な経費も時間も少なくて済む。

とは言え、私も余分な経費を散々かけて気がついたことだけど。。

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