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愛情は視覚で記憶されているのかも知れない。(エッセイ)
- CATEGORY そこはかとない話
- UPDATE : 2015.11.23
- LAST UPDATE : 2015.11.23
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別れたパートナーとの写真って、皆どうしているんだろう?とちょっと気になった。
最近ブログを始めたことで、内容に合った写真を利用しようと過去撮った写真にアクセスすることが多くなった。
そんな中でふと考えたのだ。皆は別れたあとの写真は綺麗さっぱり破棄する?それとも思い出に残しておくの?
一緒に過ごした期間が長ければ、旅行に行ったり遊びに行ったり、何らかの行事毎に写真を撮る機会は多いと思うけど、気がつけば膨大な量になっている。
以前であれば写真はプリントになっていて、新しいパートナーが出来た場合に、目に触れる可能性も高いので処分する、あるいは、別れた時点で持っていることが辛く、儀式的に破棄するなんてこともあるだろう。実際に20年ぐらい前のテレビドラマでは、庭で起こした火の中に写真をくべて涙するなんてシーンがあった。
一方男性は、写真を整理すること自体をやっていない場合が多いように思う。実際に私も相手の家に居て、偶然過去の写真を見てしまい、明らかに過去の彼女だろなーと思ったことも何度となくあり、あんまり良い気分ではなかった。
だからと言うことでもないけれど、新しいパートナーが出来たタイミングで、風景などを残して破棄していた。
でも今はプリントをすること自体が減ってきているので、限りなく撮りためておいても、意図していないところでパートナーの目に触れてしまうこともなくなった。
ともすれば写真を破棄する理由も無くなっているかも知れない。
以前に比べて何枚撮影しても無料であるから、写真が増えていくスピードは速い、1,2年付き合っていれば相当な量になるはずだ。そんな中で過去の写真を見ていると、以前のパートナーとの写真が出てきて、嫌な気持ちになってしまうときはないだろうか。
例えば写真をみることさえも嫌になってしまった人は、当然会うのも嫌なぐらいだから、別れたと同時に連絡を取れる手段をすべて断ってしまう。
二度と会いたくないし、自分の人生から消してしまいたいと思いさえするかも知れない。
しかし人間は苦しいことや辛かったことは忘れられるようにできている、だからあんなに辛かったのに数年経てば「まあ楽しかったよね」という思い出だけが残っていく。
但し、その思い出の中相手は、顔の見えないのっぺらぼうなのだ。
それが写真で顔を見た途端に、嫌な感情が思いだされる。そう考えると、辛かっただとか悲しかったなどの感情は、相手の顔と紐付けされている。
愛情は視覚で記憶されているのかも知れない。
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