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商品開発や商品コンセプトの考え方を断捨離しながら考えてみた。

断捨離週間のわたしだけれど、断捨離をしながら、けっこうおもしろい発見をしたりもしている。

たとえば、昨日は鍋ぶたについて気づきがあった。やたら鍋ぶた多いぞ!と。

鍋は頻繁に使うので、傷めば買い換える。でも蓋は捨てていなかったようだ。

そして色々鍋と蓋を合わせてみると、一つの鍋ぶたが、いくつかの鍋に共通して使えるし。

鉄鍋やホーロー鍋など、鍋をそのままテーブルに出せるようなオシャレな鍋以外の蓋は、必要無いと気がついたので、捨ててしまた。

鍋ぶたって収まりが悪いので、蓋がなくなって、やたらスッキリしてしまった。

 

「使わなかった」 と 「使えなくなった」

 

使えなくなるほどヘビロテしたものや、最後まで使い切った物などがある一方で、まったく使わなかった物もある。

これらの違いはなんだろうか?と考えると、普段仕事でそのモノの良さを伝えることに携わっているから、考えずにいられない。

 

私たちは、なぜその商品を購入したのだろうか?

 

例えば、冒頭の鍋ぶたのように、なんの鍋でも共通して使える、鍋ぶたを作れば入れるのでは?なんて発想し、鍋ぶたを作っても、たぶんまったく売れない。

なぜなら、新たに購入しなくても、すでに機能は果たされているからだ。

事実一度も使った記憶のない鍋ぶたも、わが家にはあった。

 

しかし、どんな鍋にでも使えて、しかも吹きこぼれない、鍋の中身が見える鍋ぶたならばどうだろうか?

たぶん売れる。

 

なぜなら、そんな鍋ぶた、私も欲しいからだ。

 

鍋ぶたをなぜ使うのか?と考えれば、長時間煮込みたいときと、火の通りをよくしたいとき、料理の水分をあまり飛ばしたくないときだと思う。

だからこれだけの理由であれば、どんな鍋ぶたでも良い。

 

でも内容物によって沸点が違うので、鍋ぶたをしていてふきこぼしてしまったなんて経験は誰にでもあるはず。

料理は中断するし、掃除などの手間も増えるし。

でもこれらの負の解消をしてくれる蓋ならば、家にある蓋を捨てても買い換えてくれる。

 

鍋ぶたが、わたしたちにもたらす「不」や「負」はなんだろうか?

商品開発や広告宣伝には、これらの発想が欠かせない。

 

機能が高い、質が良いのは当たり前、そんな世の中でどういったモノが売れるのだろうか?と商品開発も苦労の多い時代かも?

 

 

商品開発や商品コンセプトの考え方を断捨離しながら考えてみた。

 

どうみえているのか?

 

最近わたしは、しばらく使っていなかったコーヒーメーカーのネスプレッソのカプセルを購入した。

ネスプレッソは、ネスレのブランドの一つで、専用機と簡単に美味しく抽出できるコーヒーの専用カプセルを販売している。

このところ眠気を防止したい私のコーヒー消費率は、相当上がっている。

 

でも、眠気を防止したいだけならば、ネスプレッソのコーヒーじゃなくても良い。

自宅で美味しいコーヒーを飲みたいからネスプレッソにしたわけでもない。

 

商品開発や商品コンセプトの考え方を断捨離しながら考えてみた。

 

美味しいだけならば、ドリップパックのコーヒーでも十分美味しいし、ネスプレッソよりも安くて早く作れる。

じゃあ、なんでネスプレッソにしているのか?というと、体験済みだからだ。

 

モノがあふれる時代になってしまった近年は「体験を売れ」と言われるようになった。当然的外れでもなんでもいいわけではなく、欲しい体験、求められている体験を考えなければならないが。。

そして、実際に体験を売って成功している商品や企業がたくさん増えて来た。

ネスプレッソの販売戦略も、ちょっとお高いホテルに設置したりして、体験をさせたりしているからたぶんうまくいった。

 

でも実際自分がネスプレッソを購入した理由を考えてみると、お湯を沸かす手間が無い、豆の扱いが楽、場所を取らない、という負の解消があったからだ。

 

負の解消は、人によって違うし変化もしたりする。

ちなみに今回の私も負の解消が変化した一つの例だけど、ネスプレッソは豆乳を入れても分離しない美味しいコーヒーを提供してくれた。

 

私はただ自宅で手軽に美味しいコーヒーが飲みたいわけではなく、豆乳を入れても分離しないコーヒーが飲みたい。だからネスプレッソなら分離しないと知っているから再び使うようになった。

 

けっきょく多くの商品があふれている中で、消費者は何を求めているのかから、考え出そうとする色々ありすぎてむずかしい。

だったら、自分だったらどうなのか?自分と同じ思いをしているひとは他にいるはずという仮説からスタートしたほうが、自分の不の解消を追求したほうが商品の方向が定まりやすい。

 

ちなみにスタバなどでも、豆乳をチョイスできるし、カロリーや刺激などの健康を意識した人や、お腹がゴロゴロしてしまう乳糖不耐症の人がいるので、この需要はかなり多いはずなので、豆乳からできたクリープなんてのも、けっこう売れそうだけどどうなんでしょうか?

 

商品開発や商品コンセプトの考え方を断捨離しながら考えてみた。

 

 

編集後記

 

コーヒーじゃなくて紅茶のほうがカフェイン多いし、体も冷えないのだけど、紅茶ってカップにも歯にも茶渋が付きやすいので。。

ホワイトニングすると歯がしみるし。。

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