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主人公の思いとシンクロした日
- CATEGORY そこはかとない話
- UPDATE : 2016.09.17
- LAST UPDATE : 2016.09.17
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家から大桟橋までは、ランニングコースで、往復約7キロぐらいなのだけど、今日はちょっとスピードを上げて走ってみた。
夜の11時頃だったが、連休のせいか人も多く終電に近い時間でも、海辺に座っているカップルがたくさんいた。
今日辺りイベントも多かったのだろう。レンガ倉庫につくと、まるで昼間の時間帯のように人が歩いている。もちろんデート中の男女ばかりだ。
すれ違う人たちの表情が見えない暗がりを黙々と走り抜ける。大桟橋が見えるところまで来て、ふと空を見上げた。
満月の月明かりは、分厚い固まりになった雲をぼんやりと照らしていた。
あと一ヶ月もないなと思う。
2016年の十三夜は、10月13日になる。いま私が書いている小説のタイトルは、十三夜。
これは現在所属している大学の卒業論文に値する小説だ。
提出日も10月13日までとなっていて、いま書き進めている小説も、13日で仕上げて終わりにしようと計画をしている。
本締めきりは来年なので、もちろん先生から校正が入れば、都度修正はしていかなければならないが、私の中での〆にしている。
あと一ヶ月もないと言うのに、小説書きに時間をあてられなくて、ストーリーもモチベーション的にも、少々停滞気味だった。そして、主人公の思いをすっかり、見失ってしまっていた。
そんなことを考えながら、もう家から3キロ以上、休まず走って来た。
呼吸はだいぶ苦しくなってきている。でもスピードを上げれば上げるほど、私自身は無心になっていき、主人公の思いがドンドン自分のなかに入ってきていた。
iPodからは、クラッシックがゆっくりと流れていて、自然にバイオリンの音と呼吸が共鳴してくる。
大桟橋の先端へと進む道は、坂道になっていて、勾配に負けじと、勢いをつけて登って行った。
上がりきると、呼吸がゼイゼイ、心臓はフル稼働しているのを感じて息苦しい。ところがそこで、主人公の思いとシンクロしてしまった。
あぁこれだ。この苦しさを書かなくちゃいけなかったんだ。って主人公の気持ちが分かった瞬間に、泣けてきた。
復路はほとんど泣きながら、走って帰ってきた。大汗かいていたし。でもまずはすぐに、パソコン開いて、埋められなかった主人公の気持ちを、書き綴った。
やっと埋められた部分は、現状ひどい状態だけど、なんとか十三夜に間に合いそう。良かった。
ついでにこんな気持ちがわいた。「小説家になるぞ」って息巻かなくても、私が書いている物が、世に出る必要があれば、そういう形に、自然になるのだろうなって。
だからそこにはもう、こだわる必要もない気がしてきた。ただ自分が決めた目標はきちんとやっていこう。2017年8月長編3本完成。
☆プロに近づくための毎日撮影
☆小説の仕事1,000字
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腹筋50/スクワット50/ラン7km
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シンクロしてくれてありがとう。
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