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ブランディング、AI、 多様性、親近感によるコミュニティ創造ということをちょっと書いてみた

クラシコムという2007年から立ち上げたサイトで、北欧からの食器や家具(北欧以外も有り)の通販をしている。

レビュー機能やランキングがナシ、その代わり記事を月に100本書いてアップしているらしい。

サイトを見てみると、写真や記事もすべて自社スタッフが作って居るというだけあって、どちらも素人っぽさが出ている。商品写真などは修正もされていないので、影や反射もそのままになっている。

ただもう記事の作り込みには、かなり時間が掛かっているだろうなと思うし、良かったのが商品の問題点が記載されていることだった。

人は購入するときに、レビューやランキングから何を読み取っているかというと、その商品を買うことによってどんな満足が得られるか?というところだ。

悪いレビューが書いてあったとしても、自分にとって問題にならないと判断出来た場合は購入する。

クラシコムの記事は、購入しようとする人が、満足を得られるかという判断基準を与えていた。

これまで通販サイトの仕事を何軒か請け負ってきた。
手っ取り早いのは、まずはレビューの多さや口コミっぽい記事を作ることで、これらは、直接的に売上に左右するので、口コミやレビュー、ランキングに力を入れるのは、当たり前。

レビューなどは、お手軽な心理操作方法なわけだが、もはや操作しようとしていることもバレているし、でももうその手法や広告自体を嫌がる傾向の年代が出てきている背景もある。
その一方で日経本紙の記事では「記事のトーンが消費に影響するとAIが解析をしている」という記事もある。

ブランディングもどのみちAIにはかなわないし、むずかしい時代になってきたなと最近悲観的に思っていたが、そもそも人を属性のにあてはめたブランディングは、必要なのか?と思うようになってきた。
今や世の中には安くてたくさんのモノが溢れ、選択肢があるなかで、ブランディングをおこなう側のみが、属性に絞ったブランディングをしたりするのは、なにか違和感があった(トーンアンドマナーとは別問題

今後おそらく、多様に対応する広告は、AIが簡単におこなう。
人間の私ができることは、私が好きなことやお客さんが好きなことを代わりに表現してあげることではないか?

もっというと、自分とお客さん(企業)も無理なく理解しあえる関係であったほうが、お互いにとって、より強力なパートナーシップが築ける。
私自身の職種の定義づけも、広告業はコミュニケーション業だと思っていたが、これからは広告業は、コミュニティを築く、円滑にするようなコミュニティ創造業というような事業ドメイン変更が必要だと思った。

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