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なぜ起業をするのだろうか?なぜわざわざ平和な環境を捨ててリスクを取るのだろうか?

最近私の周りでは起業をする人達が増えている。

この1年だけでも、なんと5名。

しかもそれなりに良い会社に勤め、そこそこ良い収入を得ていたはず。

 

起業した、あるいは起業をすると耳にすると、口では応援しているとは言うものの、正直なんで起業するのか、そのまま勤めていた方が良いじゃ無いかと思っている。

 

そこそこ良い会社で働いていれば年齢が40才男性であれば、責任ある仕事も任されているだろうし、部下も居て人を育てる楽しみや苦労も味わったりするわけで、人間としての成長の機会もある。

なんと言っても、会社から守られている。

有休はあるし、多少多めに休んでも休んでいる間も給料を貰える。

保険や年金、退職金もあるし、色んな保証もされていて、とにかく手厚く守ってくれる。

会社によっては、つかえる経費もけっこうあって、それでタクシー乗ったり、飲食したりもできる。

夏休みや正月だって、休む権利を主張できる。

なのになぜ、そんな素晴らしい環境を捨て、起業をするのだろうか?

 

起業した途端に一切の保証は無くなり、少しの失敗が命取り。

明日の仕事が無くなる可能性だってあるのに。

経理も申告も全部やらなくちゃいけなくて、資金繰りも何ヶ月先のことまで考えていかなくちゃ、すぐに立ちゆかなくなる。

体調を崩せば、もう完全アウト。誰も助けてくれない。

 

当然いったん起業してしまうと、なかなか再就職も厳しいような気がするし、そもそも自分のプライドが邪魔をして就職活動出来ないだろうなと思う。

 

起業した私自身は、今年で9年目だ。

なんとか今日まで続けてこられたけれど、存続できた理由はたった1つ。

 

フリーランスだったからだ。

 

自分一人養う分にはなんとかなるが、仮に従業員が、たった三人でもアウトだったかもしれない。

振り返ってみても、もし従業員が居たら、過去2回は倒産の危機だったかも?

 

震災後は半年くらい、世の中の会社が広告控えになり、ほとんど制作物が無かった。

体調も崩してしまって、仕事もできなくなったときもあった。

でも、一人だったから、貯金の範囲でやってこられた。

そういったことを考えると、起業してから、人を雇うときのハードルってもの凄く高いかも。

 

そういえば、この1年の間に起業した友人知人たちは、全員フリーランスからのスタートだ。

ここから誰がリスクを背負って人を雇い、大きな商いをするために腹をくくるのだろうか?

 

たぶん良い意味で脳天気じゃないと無理だよなー。

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