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富士山登頂!ご来光をみられた2017年夏VOL,2
- CATEGORY スポーツと旅
- UPDATE : 2017.07.09
- LAST UPDATE : 2017.07.09
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五合目からそろそろ六合目に入るころ。ふと見上げると、真上に見える葵ちゃん。
ジグザグしている道なので、距離にするとかなり離れているが、傾斜がキツいため近くに見える。
この調子で、山小屋が近くに見えるため、すぐに到着してしまいそうなのに、到着しないから、見上げる度にがっかりする。
メンタルの弱い私は、高山病が怖くてスピードを上げられないし、空気が薄い感じがして、頑張る気になれずトロトロと登っていった。
とは言え、下界には無い景色がなんともフォトジェニックで、こんな土も見えないところに根付く草花も、とってもアートに見えるし息吹を感じる。
以前、登山家のトークショーを聴きに行ったときに、その登山家曰く、極限の高所に行くと、生き物が存在できない環境になるから、においがなにもしなくなるそうだ。
どうやら命の活動には、においがあるらしい。確かに草花にも土にもにおいがある。土のなかにも微生物がいて、生命活動を続けているからだ。
生きているということは、生きる匂いがある。
だいぶ上がってきたところで、富士山登山競走トレーニング中の男性が走り去っていく。
空気が薄いので相当苦しいはずなのに、過酷なトレーニングをなぜ、一人でやる気になるのかと心底関心してしまう。
そして、一つ目の山小屋が近くなったころ。いよいよ急な斜面を登っていかなくてはいけない。
ちょっとスピードを上げると、鼓動が激しくなり、息苦しくなるので、空気の薄さを実感。
もうだいぶ標高が上がっているはず。そして到着したのは、トモエ館
ここは、一昨年も立ち寄った山小屋で、チャイとクリームパンを食べた。
ここのクリームパンがめちゃくちゃ美味しくて、下山してからも、しばらくのあいだ同じ味のクリームパンを探し求めた。
マスタロ曰く、「別に普通のクリームパンだったから、下界のパン屋のほうが断然美味しいはずだよ。山の上で食べたから美味しく感じただけだ」と言われた。
しかしこの日、二年ぶりに私の舌は正しかったと証明できた。
やはりここで食べたクリームパンは、普通のクリームパンでは無かったからだ。
手作りパン工房サンクルーがトモエ館のために作っているという、幻のクリームパンだった(幻って書いてあった)
パン生地は、湯だねパンのようにモチッとしていて、クリームは余計な味がしなくて、きちんと卵で丁寧につくられた味がする。そして気温が低いので、クリームが冷たく固め。
書いているうちに、また食べたくなってきた……
トモエ館は七合目と八合目の二箇所にあって、クリームパンとチャイが飲めるのは七合目のトモエ館。
八合目のトモエ館ではあんパンが食べられる。あんパンの方は、葵ちゃんが帰り道に一人でさくっと購入してきてくれて、下山してから分けてくれた。
ちなみに富士山の山小屋では、休憩時も一定の金額以上の注文がなければ山小屋のテーブル席には、入れてくれない。
例えばトモエ館では、1品が400円以上でなければダメで、チャイとクリームパンで400円以上だったのだけど、1つあたりの単価は400円以下だったので、中には入れてもらえないというなんとも世知辛い。
まぁ少ない人数で運営しているから、休憩客まで世話をしていたら、宿泊客の世話もおろそかになってしまうので、利用客のハードルをあげておくことで、うまく運営できるのかも?
つづく
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